■投稿 №114
■タイトル 歩く歴史人物
■投稿者 敏美
 私は43歳、祖母は92歳です。
 祖父は戦死、第二次世界大戦を東亜戦争と言い、曾孫になる私の娘(19歳)と歴史の話で盛り上がる元気な婆様です。

 この間も2・26事件の話を曾孫と語り、当時20歳位の祖母は娘に
「今の、あんた位の歳やったわ。ラジオで2・26事件を知り憲兵が家の外にウロウロして怖かった・・・」
と話し出す事、数時間。
興味のある娘は歴史上の話が当時の人間から聞けると大喜び。

 半年ほど前も、娘が長州藩に興味がある為、山口県を旅行した際、26代内閣総理大臣田中義一の生家にも寄りました。
すると、祖母は
「この人知ってる」
と言い出すと、娘は祖母と話が盛り上がり、当然、私は無視。

 沖縄の旅行でも、ひめゆりの塔で、
「私等が大阪空襲の時、このあたりは、もっと悲惨やった」と涙ぐむ祖母に娘が、
「教科書で習う歴史上の事件・戦争が当時の生き証人から聞ける私は幸せ」
と冷静に質問する曾孫に涙を流し話す祖母。 
そして、食堂や、入館時のお支払いの場所になると、娘と祖母は居なくなります。

仲が良いのか悪いのか、この間も、私の知らない間に二人で娘の大学の文化祭に行く約束が出来ていたらしく、祖母がある日の朝食で娘に
「文化祭は何時?」
と聞くと、娘は
「昨日やったわ。ワハハハー」
と笑って言うと怒りだす祖母。

そんな祖母を娘は「歩く歴史」と言います。
そして、今、生きているのが楽しいと祖母は私に言います。
私も、まだまだ、長生きして欲しいと願っています。が、あまりにも遊び好きで困る事もシバシバ・・・。