僕のじいちゃんは、3年前の冬に亡くなってしまいました。病名は癌でした。
内臓のほとんどが癌に侵食されてました。
これは、3年前の夏のことでした。
僕はじいちゃんの家に泊まりにいきました。
このころからじいちゃんの体の一部はもう、癌でした。
毎日毎日、家で<「腰が痛い」と言ってご飯の時意外は寝たきりでした。
でもそんな、じいちゃんがいきなり僕に
「何か買ってほしいもんないか?」と聞いてきました。
いきなりだったので、少し考えて僕は
「ゲームソフトがいい」と言いました。
でもひとつ不可解な点が、あれだけ腰がいたいって言ってたのに・・・・
僕はじいちゃんに
「どうやっていくん?」と聞くと、じいちゃんは少し、悲しそうな顔をして
「自転車で二人乗りや」と言い、無言で僕を自転車の後ろに乗せました。じいちゃんは車でも20分はかかる大きな、ゲームショップにいこうとしてました。
僕が「あんなところまでいける?」ときくと、また悲しそうな目をして、「俺は昔、大工やってたんや!」といい、出発しました・・・・・
それから、間もなくじいちゃんは入院し、4ヶ月ほど寝たままで、それから、じいちゃんと買い物に行く事も、二人乗りすることも、笑いながら話することもなくなりました。
今おもえばじいちゃんは、孫に物を買ってあげれるのもこらが最後だという事をわかっていたんだと思います。
それで、死ぬ前に僕との思い出を作っておきたかったのだと思います。
あの時の大きい背中、近くにあったのに遠くにあるように見えたあの背中は、今でも忘れられません。
話はもどって、3年前の秋です。
あの日から一ヶ月も経たないうちに、じいちゃんの様態は悪化しじいちゃんは入院してしまいました。
あの日から、じいちゃんには会ってなかったから久しぶりに運動会の報告もかねてじいちゃんのお見舞いにいきました。
「じいちゃん!」と言って、病室の扉を開けました。
でも、そこにいたのは一ヶ月前とは全然ちがうじいちゃんがいました。
顔と体は痩せていて、抗がん剤のせいで頭ははげていました。
それからというもの日に日にじいちゃんが弱っていくのがわかりました。
最初は大腸の癌だったけど、2ヶ月すると肺とリンパ節にも癌が転移していて、手遅れの状態になっていました。
病院もちがうところに移りました。
でも11月の終わりに僕とじいちゃんは、じゃんけんをしました。
その日は、病人じゃないと思うくらい元気なじいちゃんがそこにはいました。
しかし、12月の8日の夜にお父さんからじいちゃんの命があと、一週間かもしれないと先生に言われた。という言葉を聞きました。目の前が真っ白になりました。
次の日、学校が終わるとすぐ家に帰って病院に行きました。
いとこも一緒にいきました。
病室につくと病室は個室になっていて、親戚が10人ほどいました。
僕は真っ先にじいちゃんの手を握りました。
頭の中は今までのじいちゃんの思い出でいっぱいでした。
僕はじいちゃんの手をつぶれるくらいギュっと握ってました。
気がつくと僕の目からは大量の涙が滝のように流れ落ちていました。
そして、じいちゃんは静かに息をひきとりました。
まるで、眠ってるかと思うぐらいやさしい顔で。
じいちゃんほんまおおきに!